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奈良県の歴史2

戦国時代から江戸時代まで

戦国時代には筒井・古市・越智などが北大和地域に割拠し争ったが強力な政権となりえず、細川氏や畠山氏・三好氏の後援を受けた赤沢朝経や木沢長政・松永久秀といった他国勢力の支配を受けます。
16世紀末に筒井党の筒井順慶が織田信長の力を背景に大和を概ね制します。
続く豊臣秀吉の時代、順慶亡き後筒井氏は伊賀国に転出し、代わって郡山(現在の大和郡山市)の城に大納言豊臣秀長が拠を構え、地域の再編と産業奨励に乗り出し大和は安定するのです。

江戸時代は奈良(奈良奉行)と五條(五條代官)を幕府が直轄支配し、郡山藩が15万石で最大石高で、高取藩、小泉藩、柳生藩、柳本藩、芝村藩、櫛羅藩、の中小藩が成立します。
また、交代寄合の平野家の田原本陣屋がありました。

このうち大和南部の広大な山域は五條代官所管轄の天領(幕府直轄地)となります。
実質はあまりに広域のため十津川村の十津川郷士などをはじめ各地域(郷村)による自治を行っていました。
また、あまり知られていないことですが、五條代官の支配地・管轄はかなり広域で現在の和歌山県の一部も含んでいたのです。

明治維新以後

明治初期には、一度奈良府が設置されるも、版籍奉還や廃藩置県・府県統合により、堺県に合併されたり、堺県を含む大阪府に合併されて「大阪府の大和地域」にされた。
しかし、1887年には大阪府より分割され、奈良県が再設置されたのです。 かつて首都の置かれた地域は「県」ではなく「府」とされたため、奈良県でも、東京府、京都府、大阪府と並ぶ「奈良府」への改称運動が起こりましたが実現せず、存在感も薄かったのです。

しかし、1892年には湊町(JR難波駅)~奈良間の開業で、大阪と奈良が、1896年に、奈良鉄道が木津~奈良間を開業により京都と奈良が結ばれたことで、寺社仏閣の多い奈良県が観光地として栄えていくことになります。
さらに、1914年4月、大阪電気軌道(近畿日本鉄道の前身)が、大阪の上本町駅~奈良駅間30.8km(現・近鉄奈良線)開業をさせ、より大阪と奈良の交通アクセスが良くなったことで、多くの観光客が訪れることになっていきます。
特に1940年の紀元2600年祭には、神武天皇とゆかりの深い橿原神宮に多くの参拝者が訪れた。

現在の近鉄奈良線に当たる鉄道の開業により、昭和初期の頃には奈良市の学園前周辺が高級住宅地として開発が進んだことで、大阪のベッドタウンとしての発展の礎が築かれました。
戦後、高度経済成長期には近鉄奈良線沿線や近鉄大阪線沿線、近鉄南大阪線沿線では住宅地開発が進み、奈良盆地全域で急激な都市化が進行しました。
昭和末期から平成初期には、バブル経済により大阪都心部の地価上昇の影響を受け、県内でも地価上昇が進んだ結果、奈良盆地以外の宇陀市や大淀町、五條市でも住宅地開発が見られるようになり、県内の人口は増加していき、ドーナツ化現象の影響を大きく受けるのです。
現在では、都心回帰に影響もあって、人口は横ばいとなっているが、生駒市や香芝市など大阪から近いエリアでは開発が進んでいます。
そのため、県外就業率が29.98%で、埼玉県(2位)や千葉県(3位)よりも高く、日本一高く(2005年国勢調査)、昼夜間の人口差が大きいのです。

また1987年には、関西文化学術研究都市の発足に伴い、生駒市・奈良市では対象地域に含まれるようになります。
平城相楽ニュータウンの開発や、奈良先端科学技術大学院大学の設置や平城宮跡の復元など学術研究の分野でも、発展することとなります。
さらに、東大寺学園や西大和学園など国内でも有数の難関私立進学校があるなど、文京地域としても知られるようになります。
他に、1000世帯あたりのピアノの所有台数が日本一多い(1999年、359台)という統計などから、教養や教育に力を注いでいる家庭が多いのも奈良県の特徴なのです。

観光地としての面でも、1993年に法隆寺地域の仏教建造物が、1998年には古都奈良の文化財が、2004年には紀伊山地の霊場と参詣道が、ユネスコの世界文化遺産に指定され、今日では、古都と言えば京都と奈良と言われる程知名度が高く、世界的に有名な日本の観光都市として栄えています。
現在、県内4カ所目の世界遺産登録に向け、明日香村が活動を行っています。

さらに、2010年には平城京に遷都されてから1300年目にあたり、平城遷都1300年記念事業を成功させるべく、2005年5月に平城遷都1300年記念事業協会が設立され、準備が進められています。

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